
Epsode1. 台風で危機!沖縄マンゴーたちの命を救えるか
沖縄に台風9号・10号がダブルで近づいている。
7月下旬にも台風が通過したばかりだ。眩しい太陽が照り付け、
青い海が人々の心を躍らせる一方で、夏の沖縄に台風はつきもの。
週間天気予報が晴れ続きでも、
台風は沖縄の南で発生することが多いので、発生後すぐに沖縄に到着する。
ゆえに夏の沖縄の天気予報はあまり信用できない。
天気図を見るのがおすすめだ。
さて、台風が沖縄にやってくると、スーパーの棚が空になる光景が見られる。
これは、台風の影響で飛行機と船が欠航になり、本土から沖縄への物資の供給が止まるからだ。
一方で、沖縄から本土への輸出も出来なくなる。
おおきなWA村の村長・ネッタちゃん氏が育てる無農薬マンゴーのお客様は、
ほとんどが沖縄県外にいる
7月下旬は沖縄県産マンゴーたちの収穫最盛期。
筆者である私も、ハウスの様子を見学させていただいた。
マンゴーハウス見学の様子
http://wwwkankomeijin.com/entry/2021/07/15/020911
1年かけて育ったマンゴーが、いよいよお客様の元へ届く、はずだった…

台風の影響を受けて、マンゴーは出荷出来なくなった。
これはネッタちゃん氏だけではない。沖縄でマンゴーを育てる皆さんが同じ状況だ。
道の駅などにはマンゴーが溢れ、価格も暴落している。
しかし、同じように沖縄県内に出してしまっては、マンゴーの価格下落を助長するだけだ。
行く当てを失った大量のマンゴーたち。
生モノなので当然すぐに腐ってしまう。彼らを救う時間も限られている。

そこで、今回おおきなWA村では「ドライマンゴー」に挑戦することにした。
マンゴーの水分を抜き乾燥させることで、マンゴーたちの寿命を1年近く延ばすことが出来る。
さらに、軽量化もされるので、「送料」という課題も解決することが可能だ。
あとはどれだけマンゴーの美味しさを損なわずに、ドライにすることが出来るか。
8月3日朝7時。名護市某所にボラスタ(ボランティアスタッフ)のメンバーが集まり、
ひたすらマンゴーをカットする作業が始まった。
ここには沖縄本島に2つしかないという、乾燥マシーンがあるのだ。

カットする果実の厚さなども試行錯誤しながら、淡々と作業を進める。
私はこれまでの人生で、これほどマンゴーをカットした経験はない。